メルカリというスマホだけで手軽に商品の個人間売買ができるフリマアプリが人気となっていることはご存知かと思います。
これまでにもヤフオクや楽オクといったネットオークションに近い存在といえますが、
- 初回登録時の面倒な手続きなどはない
- 金額は固定されているのですぐに売買が成立する
- スマホで撮影するだけで出品ができる
といった特徴から若い世代を中心にメルカリは支持され急成長しているのです。
そんなフリマアプリメルカリではネットオークションと同様に洋服やアクセサリーなど様々な商品が出品されており、毎日多くのユーザーが売買取引を行っています。
メルカリでは出品する商品の価格は自由に設定することができますが、普通では考えられない商品が出品され売買されたことが大きな話題となりました。
その商品というのは日常的に使用されている現行紙幣です。
ある商品では1万円紙幣が3枚、3万5000円の価格で出品され売買されていました。
当然ながら現金で購入すれば5000円を損することになることは間違いありません。
このメルカリで行われていた現金売買が問題となり禁止されましたが、クレジットカード決済で購入したアマゾンギフト券を換金する行為は同様にNGなのでしょうか?
もくじ
メルカリでの現金を売買するクレジットカードのショッピング枠現金化
メルカリは「かんたんに売り買いができて、あんしん・あんぜんなお取引ができる」フリマアプリとしてさまざまな商品が売買されています。
メルカリではさまざまなジャンルな商品が出品されていますが、メルカリの利用規約で禁じられている生き物や盗品などの出品はできません。
そんなメルカリで現行紙幣となる現金が出品され話題となりました。
しかも出品される現金の金額よりも2割程度高い価格で出品されていたのです。
これはどのような理由で出品されているのかといいますと、実はこの現金の購入者はコンビニ払いや代金引換といった現金払いで決済するのではなく、クレジットカードや携帯決済で購入する現金化目的の商品でした。
カードでお金の看板のクレジットカード現金化では基本的に新幹線の回数券をクレジットカード決済で買い業者が換金することによって決済金額の8割程度が現金化されるビジネスです。
数年前にはほとんど無価値の商品をクレジットカードで購入しキャッシュバック特典と称した現金がもらえる現金化方法がありましたが、事実上の高金利融資と判断され逮捕された事例もあります。
クレジットカードのショッピング枠現金化は今でも利用されている貧困層を対象とした資金調達方法ですが、基本的には世間からは認められていない反社会的な商売といっても過言ではありません。
ではこのクレジットカード現金化にはどのような問題点があるのか解説していきます。
クレジットカードのショッピング枠現金化に関する問題点
メルカリでの現金売買はクレジットカードのショッピング枠現金化目的での取引され話題となってから数日後には出品が規制されるようになりました。
ではこのクレジットカードのショッピング枠を現金化する行為にどのような問題点があるのかといいますと原則的には現金化行為は認められていない方法なのです。
クレジットカード会社の利用規約違反
クレジットカードのショッピング枠現金化はお金を借りるためのキャッシングではなく買い物をするためのショッピング枠をお金に換える方法といえるでしょう。
このクレジットカードについてのルールというのは各クレジットカード会社の利用規約で定められていますが、どこのクレジットカード会社の利用規約にも換金目的でショッピング枠を使用する行為は禁止されています。
つまりクレジットカード現金化は利用規約違反となる行為であり
- クレジットカードの利用停止
- 残債の一括請求
- 会員の強制退会
といった厳しい措置が下される可能性があるのです。
クレジットカードでの現金購入は貸金業とみなされる
メルカリでは現金が出品されクレジットカードのショッピング枠を現金化したい利用者がクレジットカードで現金を購入していました。
これはショッピング枠で現金を購入しているので、購入した商品を換金していません。
つまり換金する目的で商品を購入していないため、クレジットカード会社の利用規約には違反しない可能性もあるでしょう。
しかしクレジットカード決済をし現金を購入するというのはキャッシングと同じ「お金を貸す」ことになってしまうのです。
考え方としては購入する現金が貸付金であり、クレジットカード決済によって返済する形といえるでしょう。
当然ながら貸付金よりも決済金額の方が多くなり、その差額が利息になります。
この利息の利率が法定の利率を超えていれば利息制限法に違反することになり、業として行えば出資法違反や貸金業違反に問われることになるでしょう。
たとえ現金ではない商品の購入でも価値を大きく上回る価格だと貸金業となる
メルカリでの現金売買はクレジットカード現金化として運営会社によりすぐに規制されました。
しかしその後、現金がチャージされたsuicaやパチンコの特殊景品が現金化目的として出品されるようになり、運営会社と悪質な出品者のいたちごっこが続くことになるのかと思いきやその後、収束しました。
メルカリではなくキャッシュバック方式でのクレジットカード現金化のケースですが、現金の売買ではなくほとんど価値のない商品を購入すると特典として現金がキャッシュバックされる方法です。
たとえば100円程度の価値しかないおもちゃの指輪を30万円のクレジットカード決済で購入し24万円がキャッシュバックされたとします。
これも商品の売買取引を偽装した事実上の融資と解釈されるでしょう。
その証明として過去にキャッシュバック方式の現金化業者が逮捕された事例はいくつかあり、ほとんどの現金化業者ではすでにキャッシュバック以外の方法に鞍替えしています。
携帯電話のキャリア決済を現金化する問題点
最近ではクレジットカードのショッピング枠現金化だけではなく、スマホだけがあれば利用できる携帯決済の現金化が脚光を浴びていることをご存知でしょうか?
フリマアプリメルカリでもクレジットカードでの購入だけではなく携帯決済による商品の購入は可能です。
メルカリでの現金出品による現金化騒動はクレジットカードのショッピング枠だけが取り沙汰されていましたが、実は携帯決済現金化にも利用されていた可能性もないとはいえません。
クレジットカードのショッピング枠現金化同様、携帯キャリアも現金化目的での決済を利用規約で禁じています。
ドコモ
spモードご利用規則 4-(10)-⑦
お客さまは、現金等を得る目的で、コンテンツ決済サービスを利用してはなりません。
au
auかんたん決済規約 1-(4)
本サービスは、代金の支払手段を提供することを目的としたサービスであり、会員は、現金化を目的として本サービスを使用してはならず、また違法な取引にしようしてはなりません。
ソフトバンク
ソフトバンクまとめて支払いご利用規約 10-1-(6)
現金類に換金することを目的として商品等の購入にご利用可能額を利用していると当社が判断した場合
アマゾンギフト券を換金するクレジットカード現金化の問題点とは?
世間一般的なイメージとして「クレジットカードのショッピング枠現金化」は違法ともいえる高い金利での融資であり決してよいものではありませんが、10日で1割の金利をむさぼるヤミ金融とは少し違った点があります。
しかしながらメルカリの現金売買のように世間に現金化行為が取り沙汰されれば、たちまち違法なヤミ金融の手口とされてしまうのです。
確かにクレジットカード現金化や携帯決済の現金化はクレジットカード会社や携帯キャリアの利用規約違反となることは間違いありません。
しかしながら現金化を利用して資金調達をしているユーザーは多数存在するのです。
そんなクレジットカード現金化や携帯決済現金化する方法として近年、主流となりつつあるのがamazonギフト券を購入し換金する現金化方法となります。
クレジットカード現金化はクレジットカード決済で購入可能な商品でなければならず、換金性の高い商品という条件がありその条件にアマゾンギフト券が適しているのです。
したがってAmazonやPINCOMで販売されているEメールタイプのアマゾンギフト券をクレジットカードで購入し現金化業者が買い取る方法で現金化しています。
ではこの現金化方法の問題点といいますと、アマゾンギフト券は買取や再販売することは禁止されているのです。
今のところアマゾンギフトの細則で禁止されている行為としてAmazonアカウントの利用停止や削除といったケースはありませんが、今後そういった措置を下される可能性はゼロではありません。
しかし現状としてはこのアマゾンギフト券買取によるクレジットカードのショッピング枠現金化はメルカリでの現金売買のように公にはなっておらず、ネット上でもウワサされていないのです。